ふるさと納税でエシカル消費

今年もあっという間に年末ですね。
コロナで帰省できていない方も多いと思いますが、皆さんは「ふるさと納税」されていますでしょうか。
ふるさと納税は、自治体へ寄附した金額が2,000円を除いて住民税等から控除される仕組みです。
※所得等に応じて控除上限があります。下記のサイトにて、上限額を積算できます。
ふるさと納税をする一番のメリットは、単に直接地域を応援できるだけでなく、寄附額に応じて、地域の特産品などの「返礼品」をもらうことができる点です。
楽天など、ポイントが貯まるサイトから寄附すれば、上述の2,000円の負担もなく、実質タダで返礼品をゲットすることができるため、ふるさと納税されていない方は是非活用することをおすすめします!
なお、ふるさと納税による控除額は、年間の寄附額に応じて積算されますが、その年のふるさと納税の申込期限は12/31までとなっていますので、今年まだ寄附されていない方はお早いに!
そんなふるさと納税ですが、今回は、各自治体が用意する寄附メニューのうち、エシカルな消費、持続可能な社会へ貢献できるものをご紹介します。
①鳥取県琴浦町:
自然栽培 旬のサラダセット 3ヶ月(30,000円)
こちらは、農薬・肥料を全く使用せずに栽培する「自然栽培」によって育てられたサラダセットです。
肥料を全く使用しないため、洗ってそのまま皮ごと食べることができ、栄養を無駄なくとることができることとともに、食品ロス(まだ食べられるのに捨てられてしまう食品)の削減や肥料による土壌汚染の防止などが期待できます。
この他にも、ふるさと納税では、自然栽培やオーガニック栽培による環境や健康にやさしい食品が多数用意されていますので、検索・比較して、よりご自身に合うものをお選びください!
②山梨県富士吉田市
オーガニックコットン オリジナルパジャマ(50,000円)
化学肥料による土壌汚染を減らすためには、食品以外の調達も考える必要があります。
こちらは、オーガニックコットン(有機栽培綿)を富士吉田の伝統的な織り方の一つのドビー織りで織り上げた生地を使用したパジャマです。生地の仕上げには富士の湧水を使用しているとのこと。
ファッション業界は、原料調達、染料調達、製造、輸送、廃棄など、一連のサプライチェーンの中で、多くの環境負荷を与えていますが、このように原料が環境にやさしい商品を購入することで、環境保全に貢献できます。
加えて、原料を地元で調達している製品を購入することで、輸送に伴うCO2排出量も削減できます。
③高知県須崎市
四万十ヒノキの間伐材で作ったガーデンシェルフ(22,000円)
こちらは、高知県で間伐された木材を使って作られた棚です。
間伐と聞くと、自然破壊のように聞こえるかもしれませんが、森林(特に人工森林)を適切に管理し、森林の生態系や豊かな土壌、防災機能等を守るためには、適度に木を間引く(間伐する)ことで、太陽光が森林全体に注ぐようにする必要があります。
ブラジルなどの発展途上国では、先進国へ輸出する木材調達のために、ときに違法に熱帯雨林が伐採されています。
参考:森林(熱帯林)の減少のメカニズム(一般財団法人環境イノベーション情報機構)
国内の間伐材で作った商品を購入することで、本来伐採すべきでない木材を保護するとともに、国内森林の適切な管理の促進や地方の林業振興にも貢献することができます。
④沖縄県読谷村
養殖サンゴ1株の移植放流(12,000円〜)
こちらは返礼品をもらえるものではないですが、寄附額に応じて、養殖サンゴの移植放流を行われるものです。
寄附額と放流サンゴ数は以外のとおり。
12,000円→1株
94,000円→8株
490,000円→42株
992,000円→85株
放流したサンゴが確実に定着・成長する保証はありませんが、日本が誇る沖縄の海において、気候変動や赤土問題等で減少するサンゴの個体数を守ることに貢献できます。
参考:サンゴの白化は温暖化のせい?(国立研究開発法人 国立環境研究所)

今回紹介したものは、エシカルな消費に資するふるさと納税のメニューのあくまで一例です。
どのような消費が持続可能な社会の実現に結びつくか考えて、一番最善と思うものに、自らの資金を「投資」するようにしましょう!

エシネット

消費の「選択」は、社会の「投票」です。 このサイトでは、環境やアニマルウェルフェア、フェアトレード等に関し、現状や優良企業、おすすめ商品などを紹介します。 世界を、より持続可能に、エシカルに。

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